べティーズ|代官山路面店
南仏プロヴァンスのライフスタイルをテーマに、上質な生活雑貨と体験型アトリエを展開するブランド「bêtises(べティーズ)」。KNOTTは、その旗艦店となる代官山の路面店において、店舗デザイン・内装設計を担当。
コンセプトは「Atelier de Vie(暮らしのアトリエ)」。暮らしと学びがゆるやかにつながる場所をデザインした。

Atelier de Vie|暮らしを育む場所

ショップとアトリエは、それぞれ異なる役割を持つ空間。ショップは暮らしの道具と出会う場所。アトリエは学び、手を動かし、新しい発見を楽しむ場所。
それぞれを独立した空間として計画することもできる。しかし、それでは二つの機能が切り離され、それぞれの魅力や空気が伝わりにくくなる。

目指したのは、空間を分けることではなく、暮らしの中で自然につながる関係をつくること。ショップを訪れた人がワークショップに興味を持ち、ワークショップを目的に訪れた人が暮らしの道具と出会う。
ショップとアトリエ、それぞれの体験が自然に交わることで、一つの空間ならではの価値が生まれる。

一軒の南仏の住まいとして

空間全体は、一軒の南仏の住まいをイメージしている。ショップは、お気に入りの生活道具が並ぶリビング。アトリエは、家族や友人が集い、食事や会話を楽しむダイニング。
異なる役割を持つ空間が、住まいのように自然につながり、一つの風景をつくり出している。

境界をデザインする

ショップとアトリエをつなぐのは、二枚の大きな扉。壁として分けるのではなく、必要に応じて関係を変化させる境界として計画した。
日本家屋の障子のように、一枚の薄い膜を介して光や気配、人の動きがゆるやかに伝わる関係をつくる。普段は扉を開放し、一つの空間として自然につながる。

イベントやワークショップでは閉じ、それぞれに適した環境へ切り替えることができる。

完全に分けるのでも、一体化するのでもない。その時々の使い方に応じて境界を変化させ、人と人、学びと暮らしをやわらかくつなぐ「レイヤー」としてデザイン。

住宅のような心地よさと、店舗としての機能性。その二つを両立させることで、べティーズならではの空間を実現した。

時間を育む場所

空間の価値は、美しさだけでは生まれない。人が集い、時間を重ねることで、その場所だけの風景が育まれていく。


その積み重ねを受け止める場所をデザインした。
